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建築家 潤 の『独断と偏見』

テレビの宣伝 その2

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   ■物置製造会社の宣伝
 
 いかにも大丈夫そうな物置の映像を流しています。6帖程度の広さに見える物置の上に多くの人(恐らくこの会社の社長とその社員と思っている)が集まって、自社の鋼製物置がいかに丈夫であるかを謳っている。でもこれは錯覚だと思っている・・・が、実は本当のところは私にもわかりません。なぜならこの事について検証したことがないし、するつもりもないからです。と言うのも、6帖大の広さに人が何人立てるか御存知ですか?

1帖でおおよそ8人です。タタミ半帖に4人が立てれば良い方ですから、1帖で8人とすると6帖では48人、約50人位がせいぜいです。映像を観ても12帖の広さで100人が立っている様には見えないのだが、でもそれは100人乗れたとして100歩譲りましょう。

一人当たりの体重を60kgとすると100人で合計6,000kg(6ton)です。鉄の許容圧縮応力度(ton/c㎡)は長期の状態で1.6ton/c㎡、短期の状態で2.4ton/c㎡もあるのです。鋼材の種類にもよるが、前述した強度は鋼材として、まあ一般的な強度です。

あの宣伝の 映像を撮影するに要した時間はせいぜい数時間と思われ、(とてもあの状態を1週間以上も続けているとは考えられない)とすると前述の許容応力度は短期の状態で考えなければならないので、合計6tonの重さを短期圧縮許容応力度の2.4ton/c㎡で割ってみると、2.5c㎡あればこの物置は理論上潰れない。どういうことかというと、波型になっている薄い鉄板と柱の形状の断面積の合計が2.5c㎡あれば潰れないと言うことです。
2.5c㎡は1cm×2.5cmの面積のことです。恐らくあの物置の鉄板の断面積の合計は2.5c㎡以上あるのでしょう。しかし、乗っている人達の顔の表情見ていますか?何となく顔が強張っていませんか(笑って、ぎこちなく両手を挙げる社長と思し召す人以外です)。

屋根の上に乗って動かず、じっとしていれば確かに壊れません。しかし、人が動けばグラグラと揺れる筈だから、恐くて出来る筈もないと思っています。又、あの物置の屋根にあれだけの人数が集まって屋根が壊れないわけがない(実際は壊れないかもしれないが、大きくたわむと思っている。)ので、恐らく人が乗っている所には厚めの板材のようなものを敷いて乗っていると想像している。

あの映像の状態で乗っている人が動こうとするか、誰かが壁を押して揺らせば、確実に壊れると考えているし、必ずそうなると思う。自社の製品がいかに丈夫であるかを伝えたいのだろうが素人に錯覚を起こさせるような一方向のみの強さを強調する姿勢には、呆れてしまう。企業の経営理念はいずこへ。又、あれを観て、そうなんだ、とても丈夫なんだ・・・、と思い、この製品を買った人は、はっきり言って、形態に騙され、本質を見抜けない“まぬけ”と言われても仕方ない。(詳しい説明をすれば切りがないので、この辺りで止めます)

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