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建築家 潤 の『独断と偏見』

「酔龍の独り言:その026」

                [ 脱炭素社会の一 ]

 地球温暖化の元凶は二酸化炭素(CO2)だと二酸化炭素が地球上で指名手配されている。
では二酸化炭素は何故生じるのか?から捉えて検証してみたいと思います。
二酸化炭素はC(炭素)とO(酸素)が燃焼の過程を経て結びつき二酸化炭素(CO2)
になるのですから「もの(可燃物)」を燃やせば必然的に二酸化炭素が発生するということになります。
 現在世界が目指しているのは二酸化炭素の減少だけれども、二酸化炭素を減少させることが解決ではなくて、火力を使い大量の熱を放出していること自体が元凶であると私は考えているので、熱源を減少させることが真の解決に結びつくと思っています。
ただ、熱源を発生させる副産物として生じる大気中の二酸化炭素量が容易に測定できる為にその量を測定して減少の目安とし論じていると言うことでしょうが主客が転倒しているように思います(二酸化炭素は燃焼だけで生じているわけではない)。

 人間は住まいの中で灯りと暖をとるために古代より横穴式住居や竪穴式住居の内外で火を熾して生活を続けてきたのですが、時代を経るごとに火の扱う量が大きくなって行き、現在に至っては扱う火の使用量が膨大になったため地球を取り巻く大気温度が上昇を続けていること以外にないと思います。
 普通に考えてみて、世界中を走っている「車」と「飛行機・船舶」等が使用しているガソリンや軽油に重油と火力発電に主として使用されている「石炭・天然ガス」などが発生させている熱量は恐ろしいほどの量であることは私のような門外漢でも想像がつく。
これほどの熱を地球上に放出し続けているのだから、さぞ地球も暑かろう・・・人間の体温が上がるのと何ら変わりは無く、地球が体調不良になっていると言うことですよ。
 しかし、国は植物による光合成(二酸化炭素を吸収して酸素を作り出す)の仕組みがあるので、植林をも推奨しているようだが、ここには大きな勘違いがあることに気付いてはいない。
地球上から二酸化炭素を多少なり減少させたとしても、今と同じほど熱量を放出し続けていては何ら効果があるわけではないと私は考えている。
つまり減少させるのは燃焼に伴う副産物である二酸化炭素ではなくて、地球上に放出している「熱量」でなくてはならないはずである。

 別次元の話になりますが、現在地球上には77億を超える人口がいます「他の生物(特に動物)を数に入れると天文学的な数になろうか・・・」。
この総人口と生物が呼吸により排出している二酸化炭素と熱(体温が放出している)の量をどのように捉えるのかは誰も論じていない。
車・飛行機・船舶などは動いている時にのみ二酸化炭素と熱を放出しているけれど、人間と生物は起きていても寝ていても命ある間は二酸化炭素と熱を放出し続けているのだから、これも相当な量になると考えられるけれど、これに対する解決策は全ての生物を死滅させる以外に無いので、議論の対象にはなりませんが、間違いなく熱と二酸化炭素を排出していることは紛れもない事実である(であれば人口増加も地球温暖化の一因かも・・・)。

話を元に戻します。
では何故このような地球環境に陥ったのかといえば、人間の欲から発した結果であることに間違いはありません。
ちょっとした「便利さ」と「快適さ」の追求がこのような環境を作り出してしまったことに異論はないでしょう。
英国発祥の産業革命以来それまでには考えられなかった生活に便利な道具や機械類に加え多種類の乗り物が出現してきたのです(僅か250年前からのことです)。
ごく簡単な流れで言えば蒸気機関(黒船・汽車)の発明から始まり石油による内燃機関(エンジン)を経て現在は電気が主流となっています。
蒸気機関は水蒸気による力を利用する仕組みですから水を沸騰させなければなりません。
その為に石炭を燃やしていましたし、内燃機関は可燃物である石油を用いて大きな力を生み出す仕組みで共に大量の熱と二酸化炭素を排出し続けてきました。
では電気はと言うとこれが少しややこしいのですが、電気の生産には①ダムを建設し水の落差による力(重力)を利用して直接発電機を作動させ電気を作る水力発電。②火力を利用して電気を造る火力発電(石油や石炭で水を沸騰させてタービンを介し発電機を廻す仕組みだからこれは一種の蒸気機関かな)。③原子力を利用して行う原子力発電(核融合で生じる高熱で水を沸騰させての発電だから仕組みは火力発電と同じでこれも蒸気機関かも)。④太陽光発電(太陽の光と熱を電気に変える仕組み)。⑤風力発電(風の力を利用し巨大な羽を廻して直接発電機を作動させ電気を作る仕組み)。⑥潮流発電(現実には実用化されていないようですが、潮の満ち干で生じる巨大な海流の力を利用して電気を造る)などが考えられていますが、この内で②の石油や石炭を使う火力発電が主として二酸化炭素を大量に排出するという理由で地球温暖化の元凶として槍玉に挙げられているのだけれども、二酸化炭素は発生させないにしても莫大な熱を直接放出しているのは原子力発電も然りである。
 全く熱源を使用しないで発電できるのは①の水力発電と④の太陽光発電に⑤の風力発電である。
⑥の潮流発電も熱源は不要なのだが、干潮・満潮時には海流が起こらず発電が出来ない時間帯が生じるという不具合が災いするのだと言われているのは、交流電気は直流電気と違い蓄えることが出来ないために、実際に使用されている電気量に合わせて発電量を調整することが出来ないからだそうです(航路を塞ぐことに加え漁業補償の問題もあります)。
では④の太陽光発電が一番良いではないかということになるのですが、太陽光発電に使用されている機器に含まれている素材が不要になると、とんでもない産業廃棄物となってしまうと聞き及んでいる。
放射能に匹敵するとまでは言わなくても処理に困っているのが現状のようです(このことを正確に報道している報道機関はないので、これまで太陽光発電設置を煽ってきた政府に阿いているのでしょうか)。
今日聞いたのですが、東京都が一定規模以上の建物建設の際に太陽光発電の設置を義務付ける方向を打ち出したとか・・・一時的には電気はそれで何とかなるかもしれないけれど、後に降りかかってくる廃棄物の処理は東京都内や国内で出来るのかな?。
 また安全と言われてきた③の原子力発電ですが福島の原発事故はまだ記憶に新しいし、米国のスリーマイル島にロシアのチェリノブイリの事故では地域一体が使用不能の土地と化してしまっている(世界中では本当に多くの原発事故を起こしていますが、これも詳しく報道されないのは政府が原発を推進しているからかな)。
そういう意味では原子力発電は二酸化炭素こそ排出しないけれど、大量の熱を放出しますし、一旦事故を起こすと放射能を除去できる能力をまだ人類が持っていないのだから手の施しようがない現状(放射能の影響を受けないところまで逃げるのみ)では、国が推奨するほどの良き発電方法とはとても言えないと思う。

 文が長くなりますので以下次回の更新に致します。





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