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建築家 潤 の『独断と偏見』

雑感その156 「窮屈になった日本:その45:覚悟の七」

     
 仕事で忙殺され、早く更新を・・・と思いながらも時間が取れず、気が滅入ることも起こったりで、気も乗らなかったのですが、鉄筋コンクリート住宅の設計が一段落しましたので、やっと書く意欲が出ました。

最近街中で目にするようになったのが「古い建物の解体」です。
長く続いている不景気で、街中の事務所ビルは空室が目立ち、店舗の閉鎖も良く目にしていたのですが、この状況から推測すれば一転して建設需要が起きそうかも(若しかしたら、金に困った方の土地処分かもしれませんが、何れにしてもです)。
この状況は、恐らく消費税率上げの関係なのだろうと思っていますが、不思議なことに今建設業界ではある変な現象が起きていて、ここ数年で鉄筋コンクリート造の建物価格が異常に値上がりしているのである。
業者のなかには「震災復興の影響で鉄筋工や型枠大工がいない」と言うのだが、報道を見ても聞いても、一向に復興しない東北の状況だけで、建設が湧きおこっているなど耳にしたこともない。
また、長く続いた不況のせいで職人たちが仕事を離れてしまい、職人の数そのものが減ってしまった結果だと言う者もいるが、こちらの方に現実味がある。
数年前までは賃貸マンション建設の目安として坪単価が55万円程度であったのに、今はと言えば75万円でも出来ないかもしれないという状況なのだ。
では社会に如何ほどの建設需要があるのかと言えば、首都圏以外に建設ブームなど知らない地方では、ここ数年に於いて、それほどに職人の需要があるとも思えないから理解が出来ない状況が出現しているのだ。
消費税の関連で、多少建設の需要が上向いてくるであろうと予想されてはいるものの、この建設価格では建築主は堪ったものではなかろう。
いずれ、分譲マンションの価格も跳ね上がろうが、今までは分譲マンションを請負った建設業者の価格は坪単価で40万円台が大半であったことを付け加えておきましょうかね。
この価格の差をどのように捉えられるかは皆さんの能力次第と言うところでしょうか。
このような状況なので、計画していた7階建の賃貸マンションの予算(収支)が合わず中止になったことは悔しかったが、建築主も「ワシに運が無かったか!」と悔やんでおられた。

このような不思議な社会現象が起きているにも拘らず、この事はそっちのけで、このところ報道者の姿勢は一体どうした?と思えるほどに政府に媚びている姿は何なのだろう。

新聞やTVでは毎日のように株価が上昇している結果から、景気が上向いていると国民に向かって「洗脳・刷り込み」を始めて1ヶ月余りが経ち、日銀も追い打ちをかけるように大幅な国債の引き受け策を発表するなど、これでどうだと言わんばかりに手の込んだ景気刺激策を使っている。
消費税率上げについては景気の判断を見定めてから・・・と但し書きが付いているから、税率を上げたい財務省官僚と政府は何としてでも景気が上向いているとの証拠固めが必要で、賢ぶっている割には情けなくその片棒を担いでいるのが報道者達なのだろう。

 あるコンビニ会社は社員の給与を上げる発表をしたり、自動車業界が夏の一時金を満額回答したりで、何ともはや政府のご機嫌取りに躍起である。
まあ、自動車業界など政府から「減税」をして貰って売り上げを伸ばしてきた経緯があるから、仕方が無いかとは思うけれど、しかし、何故「車」のみ「減税」なのだろう?「建設」や「他の産業」には何故「減税」が無いのだろう?。
信頼できない官僚や政府のやることだから・・・ある程度諦めてはいるし、人の世だから多少の不公平は仕方が無いと思えども、減税策を施して以来これは不公平が酷過ぎると感じていたし、結局のところ「減税」は国の財源を減らしているのだから本末転倒の話で、減った財源は何時か何処かで辻褄を合わさねばならない状況は必ず来る。
きっと消費税を上げるのだから「車の減税」など直ぐに元が取れる・・・との思いであろうか・・・そうであれば、税とその使用用途の公平さから見ると、車を持たない者にそのツケを回されるのだから何ともやりきれない気持ちだけが残る。

 しかし、消費税率上げの為に少しのインフレを起こしたい政府の思惑に反して外食産業では生き残りと再生を懸けてまだ価格を下げて来ている。
それに、如何に株価が上がれども、実体経済は不況のままで推移しているのは国民の皆が感じているところなのに、報道者達を引き連れての景気抑揚感を煽る国の姿は滑稽でもある。
何度も言うようだが、株の利益は不労所得である。
不労所得を持ちあげる政策を掲げる国など本来の国の姿ではないし、やるべきことではない。困った国にしてくれたものだ。
結果は見えているが、さてこの先どのような状況が出現するかが見ものである。

 最後になりましたが、私の人生における覚悟は残された最後の一つでが、それは
「如何に綺麗に稼いだ金であれ、状況次第では執着せずに捨てること」です。
あまり自慢にはならないけれど今まで捨てた金の総額は2億円を超える額になろうか。
あの世には持って行けないものだし、残してみたところで、この世に生かして使う能力があるのか無いのか判らない相続権者に残すよりは、さっぱりして気持ちが良いと思っているから、惜しい気持ちもない。

 次回からは別な主題を探して書いてみます

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